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2020/05/20 09:16

皆さん、こんにちは。


カーリングにはストーンとシューズ、そしてブラシが必要な道具としてあります。
(氷の上で行うのは、まあ当然ということにして。。。)

ご存じの方も多いかもしれませんが、カーリングは500年以上歴史があると言われています。
その中でもこの100年は目覚ましい発展(変革)が起こっているスポーツです。

今回からはブラシについて書いていこうと思います。
まずはどのように変わって来たのか。

①コーンブルーム
②布製ブルーム(短い期間)
③毛ブラシ
④化学繊維製ブラシ(現在に至る色々な種類があります)

大きくはこの4つかなと思います。
使われる環境や技術などが変わることによって道具が変わってくるという興味深いものがあります。

①コーンブルーム
店主がカーリングを始めたのが、30数年前(小学校6年生のころ)でしたが当時はちょうどコーンブルームから毛ブラシへの転換期でした。
そのため夜に練習に行く際にコーンブルームを持って歩いていると、近所のおばさまに「奉仕活動、ご苦労様」と声を掛けられ、毎回説明していたことを記憶しています(笑)
テレビや紙面で取り上げられるときも「れれれのオジサン」(←今の子供たちには通じない。。。)などとも表現されていました。

現在では海外でデリバリーする際に使用するのみでしか、目にしなくなってしまいました。
どうやら1800年代に屋外でカーリングが楽しまれたときに、氷の上に積もった雪をはらうのに使われていました。

コーンブルームという名前ですがソルガム(イネ科モロコシ属の一年草)が材料になっていたようです。※1
新品は植物なので、若草色ですが時間がたつにつれて干し草のような色になり、まさに箒(ほうき)といった色に変わりました。

使われ方としては、普通に掃除するようにするだけではなく、氷にリズムよく叩きつける(擦り付ける?)ようなイメージで現在のブラシでのスウィーピングとは全く効率的ではないものでした。
見た目は大人が懸命に氷の上で掃除している姿はコミカルで可愛らしいスポーツだったと思います。

そこから屋内に移行し、さらに技術革新で変わっていくことになります。

※1:Curling in Detroitより出典
※2:写真 Curling Canadaより